この店について
偶然堂は、探しに来る場所ではなく、出会ってしまう場所です。
本は売っていません。棚を眺めて、気になったものがあれば、
図書館で借りるか、どこかで買ってください。
店主は、本を読んでいません
正直に書いておきます。ここに並んでいる本を、店主はほとんど読んでいません。 読んだから置いているのではなく、読みたいから置いています。
本屋の店員も、図書館の司書も、棚の本を全部は読んでいません。 棚をつくる仕事は、読了の証明ではなく、並べ方を考えることだからです。 「湯につかりに行く」という棚に、銭湯めぐりの本と戦争の本を並べてみる。 この店でやっているのは、そういう切り口を思いつくことだけです。
ですからコメントには、読んだ人にしか書けないことは書きません。 「面白かった」も「泣けます」も、この店にはありません。 書いてあるのは、その本が何であるかと、なぜこの棚に置いたかの二つだけです。 読んだ感想は、読んだあなたのものです。
棚のつくりかた
いま開いているのは4つのテーマ、 13の棚、63冊です。
本を探す母集団として、書誌データベース openBD の約193万冊を手元に持っています。 切り口を思いついたら、そこから候補を引き、書影と紹介文を確かめて、棚に組みます。 同じ本を複数の棚に置けるのが紙の書店との違いで、 棚を共有する本どうしが「近くにある本」としてつながります。
テーマには会期があります。終わったテーマは これまでのテーマに残ります。 棚は消さずに、次のテーマへ移すことがあります。棚替えです。
機械の平台
店主が切り口を決める棚とは別に、 機械の平台という台があります。 条件だけ決めて、あとは機械が44,005冊から引いた本を、 週替わりで並べています。選んだ人はいません。 添えてある文章も店主の言葉ではなく、出版社が書いた紹介文です。
店主も、この台で本に出会っています。
検索窓がない理由
探しているものが決まっているなら、図書館の蔵書検索か、書店のサイトのほうが早いです。 この店は、探していなかったものに当たるための場所として作ってあるので、 検索窓を置いていません。 かわりに、今日の一冊があります。
本のデータについて
- 書名・著者・出版社・紹介文 ── openBD(版元ドットコム・カーリル)
- 書影 ── openBD、および Google ブックス
- 図書館の所蔵検索 ── カーリル、国立国会図書館サーチ
- 著作権の切れた作品の本文 ── 青空文庫
本のページでは「借りる」を「買う」より先に置いています。売らない書店なので。 買う場合の一番目には e-honを置きました。 注文した本を近所の書店で受け取れる仕組みで、町の本屋にお金が落ちます。
紹介料について
Amazonのアソシエイトとして、偶然堂は適格販売により収入を得ています。 このサイトの Amazon へのリンク経由で買い物があった場合、 売上の一部が偶然堂に入ります。あなたの支払う金額は変わりません。
紹介料は本の選定にも、並べる順序にも影響しません。 現に、報酬が発生しない e-hon を「買う」の一番目に、 一円にもならない図書館を「買う」より上に置いています。 紹介料が入る本と入らない本を区別していないので、 どの本にも同じようにリンクが付いています。
訪問された方の記録について
アクセス数の把握に Cloudflare Web Analytics を使っています。 Cookie を使わず、個人を追跡しません。 どの棚が読まれたかを知るためだけのものです。
着想
石川県立図書館の 「本と出会う12のテーマ」に着想を得ています。 分類ではなく日々の関心事で約8万冊を並べ、 「ウィンドウショッピングのように本との出会いをお楽しみください」と案内するあの書架を、 ウェブでやってみたらどうなるかが出発点でした。 偶然堂は非公式の個人サイトで、同館とは関係がありません。
更新はRSSで追えます。
棚が増えたときだけ流れます。